森林浴の森百選 高館山

高館山

 高館山は県立自然公園、自然休養林の指定を受け、 昭和61年には「森林浴の森100選」にも選ばれています。
標高273メートルのこの山は、西に日本海、麓には庄内平野がひろがり、山頂の展望台からの見晴は見事なものです。
 貴重な植物も自生しており、哺乳類25種、鳥類194種、植物848種、キノコ313種という豊富な動植物を抱えています。また、農業用のため池である上池と下池、周辺には湿地が隣あう貴重な自然環境にあります。
 下池堤防沿いに野鳥観察できる「尾浦愛鳥館」が設置され周辺約7.3haの湿地帯に庄内自然博物園として整備されてきました。冬鳥コハクチョウをはじめ、カモやオジロワシが訪れ多彩な自然を堪能でき県内外の自然愛好者等から広く活用がはかられています。
平成24年4月には下池ほとりの都沢湿地に、鶴岡市自然学習交流館 ほとりあが開館し学習、交流の場として利用されています。

高館山は、竜の化身といわれ、霊山として尊崇されていました。戦国時代には、庄内地方に君臨した武藤氏の居城・尾浦城の背後を固める山城として使われました。
高館山の中腹や尾根続きの松倉山には、「土塁」を巡らした多くの屋敷跡が残っています。
また、尾浦城城跡が残る太平山(たいへいざん)には大山公園が整備され、多くの人が散歩やハイキングに訪れます。