大山犬祭り 行列が町を練り歩く300年史

大山祭り行列

~めっけ犬伝説~

めっけ犬山車 大山祭りは椙尾神社の例大祭として、300年以上もの昔から続いている。
=その由来は=
昔むかし、椙尾神社の裏山に化け物がおりました。毎年お祭りの日には、美しい娘を人身御供として差し上げなければ田畑を荒らすので、不作に苦しまねばなりませんでした。
 ある年、大山を通りかかった一人の六部(修験者)がこのことを聞いて、お祭りの夜、人が居なくなってから一人椙尾神社の天井に隠れて見ていると、二人の大入道が現れ、舌をなめずりながら「丹波の国のめっけ犬にこのことを聞かせるな」と繰り返しながら娘を二つにし、頭の方を東の坊、足の方を西の坊が持って「また来年の今日お目にかかろう」といいながら暗闇の中に姿をけしました。これを見ていた六部は、丹波の国へ行き、「めっけ犬」を探し出し、大山に帰ってきました。
 お祭りの日、六部は娘の代わり「めっけ犬」をかごに乗せ、いつもの通りお宮に供えました。やがて夜中になって現れた二つの大入道は、かごの戸を開け娘を出そうとすると「めっけ犬」は一声高くほえ化け物にとびかかり、とうとう化け物をかみ殺しましたが、自分も血に染まって倒れてしまいました。
 以来、化け物を退治しためっけ犬は椙尾神社のお前立となり、毎年この伝説をなぞらえて人身御供をかたどった「仮女房」と「犬ひき」を交えた行列が町を練り歩き、犬祭りというようになりました。

椙尾神社

椙尾神社  明確な創建年代についての記録はない。 祭神は、当初は積羽八重事代主命と天津羽々命を祀っていたが、中古になり、竜田彦大神・竜田姫大神を勧請。その後、武藤氏がこの出羽国の地頭となってから大物忌大神と月山大神を勧請し、合計六注の大神を祀っている。主祭神の事代主命は国土開発、酒造、漁業の神とされている。
 大山城主下次右エ門実秀より寄進された参道入口の前後に控え柱のある石鳥居は、通称四足鳥居は芸術的価値も高く、県有形文化財となっている。