椙尾神社 「水無月大祓」と「松明行列」

令和2年6月30日の水無月大祓 松明行列は中止となりした

新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました
先日椙尾神社、大山祭り三頭を中心とする関係者の協議により例大祭他、氏子廻り神事、水無月大祓、関連行事すべての中止が決定いたしまた。

水無月大祓(みなづきおおはらい)

 椙尾神社では、6月30日に水無月大祓(みなづきおおはらい)が行われており地元では「みなづき」と呼ばれています。
大山周辺の椙尾神社氏子に「みなづき」が近くなると事前に人形(ひとがた)が配布されます。
この人形に息を吹きかけたり、身に着けているものを撫でるなどして穢れを祓い、家内安全・身体堅固・交通安全・無病息災の祈りを託します。
当日、神輿行列が朝から氏子町内を廻り人形を預かりお祓いを行います。
夕方には、かつて杜があったとされる湯野浜宮沢海岸の石碑(潮掛岩)の前には祭壇が設けられ、大祓式が催行されます。
人形は狐包(こもつつみ)に納められ、船で宮沢の沖へ運ばれ船上から流されます。
この大祓の伝統は200年以上の歴史があると言われており、全国で行われる大祓の中で椙尾神社水無月の大祓 松明行列は類いまれなる神事です。
「椙尾神社水無月大祓 松明行列」.PDF (制作・発行 出羽商工会青年部大山支部 2019年) >>

水無月大祓人形 水無月大祓町内巡り 水無月大祓神輿
水無月大祓宮沢海岸大祓式 水無月大祓宮沢海岸船上 水無月大祓宮沢海岸狐包流し

火の粉が夜空に舞う松明行列

水無月大祓を終えて、湯野浜宮沢から馬町の椙尾神社に還るときには夜になります。
氏子たちは神輿行列の一行を迎え入れるために、神社へ向かう宮下通りを松明を持ち足早に駆け抜けます。
松明行列の最後は、菜種殻が山積みになった大きな荷車が、夜空に火の粉が舞いながら曳かれて行きます。
この勇壮な火祭りは地元では初夏の風物詩となっいます。

松明行列神輿到着 松明行列 松明行列
松明行列 松明行列 松明行列
松明行列 松明行列 松明行列

椙尾神社

椙尾神社  明確な創建年代についての記録はない。 祭神は、当初は積羽八重事代主命と天津羽々命を祀っていたが、中古になり、竜田彦大神・竜田姫大神を勧請。その後、武藤氏がこの出羽国の地頭となってから大物忌大神と月山大神を勧請し、合計六注の大神を祀っている。主祭神の事代主命は国土開発、酒造、漁業の神とされている。
 大山城主下次右エ門実秀より寄進された参道入口の前後に控え柱のある石鳥居は、通称四足鳥居は芸術的価値も高く、県有形文化財となっている。