その昔 化け物を退治しためっけ犬
昔むかし、椙尾神社(※1)の裏山に化け物がおりました。毎年お祭りの日には、美しい娘を人身御供として差し上げなければ田畑を荒らすので、不作に苦しまねばなりませんでした。
ある年、大山を通りかかった一人の六部(修験者)がこのことを聞いて、お祭りの夜、人が居なくなってから一人椙尾神社の天井に隠れて見ていると、
二人の大入道が現れ、舌をなめずりながら「丹波の国のめっけ犬にこのことを聞かせるな」と繰り返しながら娘を二つにし、頭の方を東の坊、足の方を西の坊が持って
「また来年の今日お目にかかろう」といいながら暗闇の中に姿をけしました。
これを見ていた六部は丹波の国へ行き、「めっけ犬」を探し出し、大山に帰ってきました。
お祭りの日、六部は娘の代わり「めっけ犬」をかごに乗せ、いつもの通りお宮に供えました。やがて夜中になって現れた二つの大入道は、
かごの戸を開け娘を出そうとすると「めっけ犬」は一声高く吠え、化け物にとびかかり、とうとう化け物をかみ殺しましたが自分も血に染まって倒れてしまいました。
以来、化け物を退治しためっけ犬は椙尾神社に奉られ、毎年この伝説をなぞらえて人身御供をかたどった「仮女房」と「犬ひき」を交えた行列が町を練り歩き、
『犬祭り』と言うようになりました。
![]() ![]() 大山犬祭り 開催内容
「大山犬祭り」案内チラシは随時掲載いたします =問い合わせ先=大山犬祭り実行委員会大山観光協会(大山コミュニティセンター内) 大山コミュニティセンター ℡0235-33-3214 土曜、日曜、祝日は閉館しております 当日お祭り本部 携帯電話 080-7282-5839 |